今日は、2011年のアカデミー賞外国語映画賞スウェーデン代表作品『シンプル・シモン』を観賞。
『シンプル・シモン』はアスペルガー症候群のシモンが主人公の映画です。観賞後のおしゃべり会は、今回は疾病を「老い」まで広げて考え、広島県健康福祉課地域包括ケア・高齢者支援課職員さん、現役の理学療法士さんよりお話を伺いました。
これから人口は、減少の一途をたどることが予測されています。
それに加え、昔のように向こう三軒両隣…と親しく顔を合わせ助け合える近所付き合いも難しいのが現状です。
そんな時、身近な家族に特別なケアが必要になったら? そして自分がそのケアを提供できないとしたら…?
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団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される
==(3/27日加筆)
平成30年2月26日現在、県内に119のセンターがあります。
(出典:広島県)
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地域包括支援センター*ではケアマネージャー、保健師、看護師、社会福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士などの方々からなるチームに相談ごとを尋ねることができます。場合によってはセンターから医師会に代表して問い合わせし、協力をあおぐこともあるそうです。
* 各センターによって、構成メンバーの職種・人数は異なります。
今回ご参加された方の中で、生活支援ヘルパーとしてこの3年間活動されている方もお越しくださいました。「ふれあいたすけあいプロジェクトC」さんというグループ名で、「
もちもちの木」さんと一緒に活動をされているそうです。
以下はプロジェクトCさんがこれまで具体的に提供してきた活動の一部です。
・近所のスーパーへ買い物の付き添い
・入院の食事時に付き添い、話し相手
1つの時間単位にすれば簡単なように見える行為も、毎日(もしくは毎食)となればどうでしょう。仕事をしながら、その時間を割くことができるでしょうか。自営業者でも難しい場合もあると思います。
費用はプロジェクトCさんの場合、1,000円/時間+交通費でご相談にいらした方のケース・バイ・ケースで何が適切かを互いに話し合って決め、活動されていらっしゃいます。
以下は、もうお一方のスピーカー、現役理学療法士さんのお話です。
ADHDやアスペルガー、精神疾患などの方々のリハビリを担当していらっしゃいます。
最近は医学の発達に伴い症状が細分化され、その「分類」にはめこまれがちだけれども、危険なのは本などで分類を見聞きしただけでその症状全体を「分かった」と思い込んで本人に接してしまうことだそうです。
症状は個々によって異なり、複数の「分類」をまたがっていることも多く、その一人をきちんと見て、この人には何が最善な方法なのだろうか、と考えることが必要だ、と。
「分類」にはめこまないということは、ラベルを貼らずにその人をそのままの『個』として捉えると言えるかもしれません。社会や家庭において、自分と関係を持つ全ての人に対しても重要なことではと思います。
『
NHKラジオ深夜便』というラジオ番組内に「認知症カフェ」というプログラムがあります(第1週火曜 午前1時台、毎月1回)。最新研究から実質的なケア・予防方法などについて、認知症に関するお仕事をしていらっしゃる方々がお話をしてくださるのですが、認知症の患者さんへの接し方の心構えだけでなく、私たちが社会でコミュニケーションを取るのに日々心に留めておきたい知恵や心遣いが満載です。
ラジオ本体が無くても、スマートフォンのアプリ
radikoなどで放送を聴くこともできます。
今回は介護とコミュニケーションに関して、学んだ上映会でした。