(フライヤー画像は公式サイトより)
展示作品だけでなく、会場に複数掲げていられていた「パロディ」という言葉に関するクリエイターの発言の引用文を通して、改めてその言葉が持つ意味・パロディ元との関係など、その言葉・体現することの意味を考えるよい機会になりました。
ちなみに会場にも展示があったWikipediaの説明は…
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パロディ(英語: parody、ギリシア語: παρωδια)は、現代の慣用においては他の芸術作品を揶揄や風刺、批判する目的を持って模倣した作品、あるいはその手法のことを指す。
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その中で一番印象に残っているのが、70年代に「発売」されていたこちらの「作品」です。
「週刊 週刊誌」(ぷろだくしょん我S(ガス))70円
表紙だけでなく、本文140頁も無地のザラ紙です。
発売当初に発表された媒体の目的として、文字として発表されている情報はベトナム戦争、芸能人の離婚、景気… 様々な情報があふれすぎている。その中からどの情報を選んでいくか、それは読者である人間が取捨選択していくべきである(要約)と述べられていました。
そのねらいや「特殊な」デザインにも関わらず各書店でも入荷するや完売は続き、新聞の1面を飾っています。
70年代にすでに情報過多を危惧している動きがあった… ではその40年後の2017年の現在、私たちはさまざまな分野でどうやって正しく、的確に、必要な情報を得ていくべきでしょうか。
とても考えさせられる展示でした。展示は4月16日(日)まで。